日本獣医師会雑誌
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猫の腹膜透析液の至適ナトリウム濃度
上地 正実桑島 智渡辺 俊文中山 智宏田中 克明狩野 安正井本 史夫若尾 義人武藤 眞高橋 貢
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キーワード: , 腹膜透析, Na濃度
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1993 年 46 巻 12 号 p. 1027-1030

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抄録

実験的に作成した急性腎不全猫6頭について, シリコン製円盤型カテーテルを腹腔内に留置して腹膜透析用液の至適Na濃度について検討した. Na濃度は130, 140, 155mEq/lとし, 1回透析量は40ml/kgとした. 除水量は各群間に差はなく, 透析開始後1時間値で最高平均12.3mlに達した.Na130mEq/lでは低Na血症, Na155mEq/lでは高Na血症の傾向が認められた. Na140mEq/lでは, 透析1時間の除去量は平均1.1mmolで, 血清Na濃度はほぼ正常範囲 (140-150mEq/l) に保たれた.

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