一般家庭で飼育されている飼育犬50頭と動物管理センターに搬入された収容犬15頭を対象とし, 口腔内の食中毒菌を含む人畜共通感染症起因菌について定性的および定量的な検出を試みた. 飼育犬からはStreptococcusが92.0%, Staphylococcusが86.0%, 大腸菌群が78.0%, Candidaが26.0%, Clostridium perfringensが12.0%, Pasteurellamultocidaが8.0%の割合で検出された. いっぽう, 収容犬からは大腸菌群, Staphylococcus, Streptococcus, C. perfringensが100%, Candidaが40.0%, P. multocidaが33.3%, Yersiniaが13.3%の割合で検出された. 収容犬における, 大腸菌群, C. perfringens, Staphylococcus, StreptococcusおよびP. multocidaの菌量は飼育犬からの検出菌量と比較し高値を示した.
