放牧育成中のホルスタイン種雌牛 (13~19ヵ月齢) にPGF2α 類縁物質 (フェンプロスタレン, A-75) を皮下注射し, 発情同期化効果を検討した. 授精対象牛39頭について直腸検査を行い, 黄体期の21頭にA-752m
l (フェンプロスタレン1mg) を皮下注射した結果, 19頭が投与後2~5曰に発情を発現し, 人工授精により13頭が受胎した (試験1). さらに, 試験1開始後10曰に黄体期であった11頭にA-752m
lを皮下注射し, 投与後54時間までに発情が発現した5頭に人工授精を行ったところ全頭が受胎した. 他の6頭ではA-752m
l皮下注射後55時間にGnRH-Aを投与し, 24時間後に人工授精を行い2頭が受胎した. 結局, 試験1開始後13日間に人工授精対象牛39頭中自然発情牛8頭を含む38頭に人工授精を行ったところ, 27頭 (69.2%) が受胎した.
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