日本獣医師会雑誌
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ブシラミンが効果を示した犬慢性関節リウマチの1例
中井 朋一中川 光義吉田 千央古津 ひろみ嶋田 義治宮原 和郎佐藤 基佳広瀬 恒夫
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1994 年 47 巻 7 号 p. 496-498

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抄録

7歳の雌プ-ドル体重2.1kgが疼痛を伴う関節腫脹と変形による跛行を呈し, X線像では関節の破壊, 関節周囲軟部組織腫脹, 脱臼を示し, 血清グロブリンα2, β, γ 分画の増加がみられた. 免疫調節剤ブシラミン投与により, γ グロブリン低下とともに臨床症状の改善が得られ, 慢性関節リウマチと診断した本例の慢性関節炎に免疫異常が関与していることが示唆された.

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