1995 年 48 巻 10 号 p. 775-778
全国の動物病院に来院した犬257頭, 猫264頭の体表から回収されたノミ成虫2, 520匹の種別構成を調べたところ, 328匹 (13.0%) がイヌノミCtenocephalides canis, 2, 192匹 (87.0%) がネコノミC.felisであり, ヒトノミPulex ir-ritansを含む他種は検出されなかった.犬からの回収虫体1, 174匹中891匹 (752%), および猫からの回収虫体1, 346匹中1, 301匹 (96.7%) がネコノミであり, 犬・猫いずれの宿主でもネコノミの寄生率が高いことが明らかとなった.検査した犬の25頭 (9.7%), 猫の7頭 (2.7%) に両種の混合寄生がみられた.