日本獣医師会雑誌
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胎児性横紋筋腫型腎芽腫の豚の1例
鹿嶋 傅原 一郎盛 信博池谷 修阿部 矩久平田 清野村 靖夫
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1995 年 48 巻 10 号 p. 809-811

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抄録

豚 (6カ月齢, 雑種) の右腎臓に, 線維性被膜に包まれた腫瘤塊 (33×25×7cm, 3, 4kg) が認められ, 胎児性横紋筋腫型腎芽腫と診断された.腎盤には腫瘤がポリープ状あるいはブドウの房状に増殖していた.腫瘤の大部分は硬く, 一部が柔軟で, 割面は灰白色・充実性・渦巻状であった.腫瘍組織の主体は未熟な横紋筋細胞であり, 腎芽細胞, 上皮細胞などもみられた.右腎リンパ節に移転病巣が認められた.横紋筋細胞には明瞭な横紋が認められ, 核は中央に位置し, ときに筋管を形成していた.

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