日本獣医師会雑誌
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魚市場およびと畜場のドブネズミ由来黄色ぶどう球菌の性状
加藤 行男松本 智潮田 弘谷川 力高木 敬彦光崎 研一金内 長司
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1996 年 49 巻 6 号 p. 408-410

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抄録

魚市場およびと畜場のドブネズミにおけるStaphylococcus auresの保有率はそれぞれ74.6% (44/59), 34.6% (9/26) であった. 魚市場のネズミ由来S. aureus104株の生物型はC型81株 (77.9%), B型16株 (15.4%), A型6株 (5.8%), 型別不能1株 (1%) で, と畜場由来9株はG型8株 (88.9%), B型1株 (11.1%) であった. 魚市場のネズミ由来株のコアグラーゼ型は, VIII型 (26.9%), 1型 (22.1%), VII型 (13.5%), IV型 (8.7%), II型 (5.8%), III型 (2.9%), V型 (2.9%), VI型 (2.9%), 同定不能 (14.4%) で, と畜場由来株は, VIII型 (44.4%), V型 (22.2%), VI [型 (22.2%), 同定不能 (11.1%) であった.魚市場のネズミ9匹由来の12株からはエンテロトキシンA (11株) およびB (1株) が産生された.

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