日本獣医師会雑誌
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喉嚢炎の真菌・細菌学的検索および分離株の薬剤感受性
安斉 了高鳥 浩介下澤 邦夫芒 来
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2000 年 53 巻 2 号 p. 63-66

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抄録
喉嚢炎を発症したサラブレッド14例について内視鏡を用いた真菌・細菌検索を行い, 薬剤感受性試験を実施した. その結果, Emericella nidulansAspergillus fumigatusがそれぞれ4例から分離された. また, 予後不良の馬3例はすべてE.nidulans分離馬であったことから, 本菌が喉嚢真菌症の主要原因真菌であることが再確認された. さらに真菌分離馬を含む13例から19種類の細菌が分離されたことから, 喉嚢真菌症を含めた喉嚢炎の大半に細菌感染が存在することが示唆された. 一方, 薬剤感受性試験の結果, E.nidulansはミコナゾールに最も高い感受性 (最小発育阻止濃度=3.1μg/ml) を示し, 細菌分離株30株に対してはアミカシンとミノサイクリンの併用が最も効果的 (併用感受性率100%) であった.
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