抄録
5歳の雑種の雄猫が食欲低下, 元気消失を主訴に来院した. 血液検査での主要な異常所見は, 白血球増多症と重度の貧血であり, 血液中の猫白血病ウイルス抗原は陽性であった. 末梢血および骨髄塗抹のライト・ギムザ染色標本では, 明瞭な核小体をもつ多数の芽球が観察された. これらの芽球は非特異的エステラーゼ染色で陽性を示し, この反応はフッ化ナトリウムにより阻害された. 以上の所見から, 本症例をFAB分類に基づき急性単球性白血病 (M5a) と診断した. 輸血および化学療法を行ったが, 来院後14日で死亡した.