日本獣医師会雑誌
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イバラキウイルス流行地の牛における流行株および非流行株に対する中和抗体価
内布 幸典石橋 和樹平木 康陽後藤 敬一高木 英二
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2000 年 53 巻 9 号 p. 590-592

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抄録
1997年6月~1998年3月にイバラキ病ワクチン未接種農家飼養乳用牛24~28頭および接種農家飼養乳用牛24~27頭を調査した. 両農家ともに9~10月にイバラキウイルス (IBAV) 97MD70株 (流行株) およびNo.2株 (非流行株) に対する抗体陽転が認められた. ワクチン接種牛のIBAVに対する中和抗体価は未接種牛と比較して有意に低かった (P<0.01). さらに1997~98年のそれぞれ6~11月に未越夏牛を調査したところ, 両年ともにNo.2株に対する中和抗体価は, 97MD70株に比較して有意に低かった (P<0.01). また, 定期的調査例のうち, 97MD70株に対して抗体陽性で, No.2株に対して陰性を示した最高の牛血清数は, 1997年9月に得られた99例中40例 (40.4%) であった. 以上の成績から, IBAVの抗体検査には流行株を用いる必要性が示唆された.
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