抄録
牛ウイルス性下痢ウイルス (BVDV) 1感染症であるにもかかわらずBVDV2感染症に類似した臨床所見を示した症例を北海道内で認めた. 症例牛は分娩後に血小板減少, 発熱, 可視粘膜の点状出血, 下痢, 白血球減少などを示した. BVDVの中和抗体価は2, 048倍で, 血清をBFM (牛胎子筋肉) 細胞で培養したところウイルスは分離されなかった. PCR産物の塩基配列を解析したところBVDVlと判定された. 以上のことから本症例では, BVDVl感染や分娩が症状の発現に関連していた可能性が推察された.