2007 年 60 巻 1 号 p. 43-46
発熱, 発咳, 鼻漏および耳介脱力等の症状がみられた若齢子牛 (生後1ヵ月) 5頭の病原検索を行い, 鼻腔内からレオウイルス (2/5), Mycoplasma bovirhinis (3/5) およびPasteurella multocida (4/5), 外耳内からレオウイルス (3/5) およびMycoplasma bovis (1/5) を分離した. 分離レオウイルスはHI試験でI型に若干高い抗体価を認め, 本症例ではレオウイルスが鼻腔内組織のみならず, 外耳内組織にも感染波及していることが明らかとなった. 分離ウイルスの子牛への病原性についてさらに検討が必要である.