日本獣医師会雑誌
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SalmonellaTyphimurium感染による乳用牛の成牛型サルモネラ症の発生要因分析
山根 逸郎筒井 俊之志村 亀夫濱岡 隆文
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2007 年 60 巻 9 号 p. 645-649

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抄録

酪農家を対象にSalmonella Typhimurium (ST) による成牛型サルモネラ症の発生に関わる飼養管理要因について, 症例対照研究を応用して解析を行った. ST発生農家におけるST保菌牛割合の平均は37%(95%信頼区間; 18.4-55.8%) であった. 調査した要因のうち「飼槽の表面材質がコンクリートである」, 「餌槽と牛床間の仕切版がない」, 「連続水槽を用いている」, 「搾乳施設床面の消毒をまったく行わない」農家においてST発生のオッズ比が高かった. 今後, これらの飼養管理要因をコントロールすることにより, STによる損耗を減少させることが期待される.

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