日本獣医師会雑誌
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薪潟県下における「ヒメモノアラガイ」の肝蛭感染に関する研究
渡辺 昇蔵岩田 神之介
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1955 年 8 巻 6 号 p. 290-294

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抄録
肝蛭濃染地帯においてヒメモノアラガイが, いかなる消長のもとに肝蛭に感染し, これらの感染貝からセルカリアがいつ游幾するかという事実を明らかにする貧的でこの実験を行った. その結果は貝に2つの感染の山を確認した. 1つの由は貝の綴現する4月に始まり, 6月中旬より7月上旬を極期として急遠に下降する. この肝蛭感染は越冬感染貝に寓来しその感染率もきわめて高く, 各感染貝の保有するレヂア, セルカリア数も多く, 貝の密度の高いことと相侯って, この地, の主要肝蛭感染源となることが考えられる. 他の出は7月下旬より始まり8月中, 下旬を感染の趣期として越冬感染貝に移行する
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