抄録
かるちうむ鹽類ノ含量ニ乏シク且土類あるかり度ノ著シク低キ飼料 (大麥) ヲ以テ馬ヲ飼養スレバ骨軟症ヲ發生スルモ飼料ニかるちうむ鹽類ヲ補償シテ土類あるかり度ヲ+25mg. ニ高ムレバ本症ノ發生ヲ豫防シ得ルハ本研究ノ第1囘及第2囘報告ノ如シ茲ニ於テ余等ハ更ニ一歩ヲ進メテ Marek ノ提唱ニ從ヒ飼料ノ土類あるかり度ヲ+35mg. ニ高ムルコトニ依リ馬ノ骨軟症ヲ治癒セシムベキ想定ヲ解決シ一方ニ於テハ斯ノ如クかるちうむ及燐酸ノ含量適當ナル飼料ニう゛いたみん (肝油) ヲ添加シ又ハ紫外光線 (水銀石英燈) ヲ照射シタルモノノ效果ヲ檢セムガ爲本實驗ヲ續行シ次ノ成績ヲ得タリ
1. 馬ノ骨軟症ハ沈降炭酸かるちうむヲ添加シ土類あるかり度ヲ+35mg. ニ規正シタル普通飼料ヲ以テ飼養スレバ100日以内ニ概ネ恢復ス此成績ハ實驗的骨軟症ト自然的骨軟症トノ間ニ差異アルヲ見ズ唯症状ノ程度及年齢ニ依リ恢復ニ遲速ノ差アルノミ
2. 飼料ノ土類あるかり度 (かるちうむ及燐酸ノ含量) 適當ナル場合ニ在テハう゛いたみん又ハ紫外光線ヲ應用スルモ其效果顯著ナラズ
