抄録
岬卵5日令で白レグ種の種卵を3群に分け,Thy-roxine群では,Thyroxine10γ(Roche製合成サイロキシン《0.1デざ溶液))を生理食塩水にて50倍に稀釈し0.5cc)を,Thiouracil群では,MethyIThio-uraci11n・)g(中外製薬製メチオジール((2%溶液))を生理食塩水にて10倍に稀釈し0.5cc)を,対照群では生理食塩水0.5ccを卵黄内に-・目注射した.7日令以降鋳化に至るまで,各日令毎に鶏胚を採取し,重量を測定後,DAWSONの方法に準拠してA11-zarinredSによる化骨中心の染色を行い,頭骨を除く各骨の化骨の進展状況を比較観察した.Thyroxine群の鶏胚平均重量は,12口令を除き,10日令以後の各日令において,対照群のそれ上りも大であった.また,Thiouracil群の鶏胚平均重量は,10日令以後,対照群のそれより4)一様に少いが,統計学的に有意差の認められたのは16日令以後であった.化骨中心の発現数は,平均重-量の場合と,ほぼ同じ傾向を示した.即ち,Thyroxine群の化骨中心の発現数は10口令以後,対照群のそれよりも多く,他方Thiouracil群の化骨中心の発現数は,15日令以後,対照群との間に有意差を示し,対照群より少なかった.要するに,Thyroxineは鶏胚の化骨中心の発現を促進し,Thiouracilはそれを遅湘:ぜしめたといえる.ただし,Thyoxine群,Thiouracil群は共に,化骨中心の発現順序においては,対照との間に差異を示さなかった.なお,Thyroxine群では,20日令で卿化したものが2例,Thiouracil群では,25日令及び26日令で岬化したものが,各々1例あったが,それらの化骨中心の発現数は,21日令及び22日令で,正常に岬化したと思われる対照群の化骨中心の発現数と同じであった4