日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
Pasteurella multocidaに関する研究 : I.血液のPast.multocidaに対する発育阻止作用
劉栄標
著者情報
ジャーナル フリー

1959 年 21 巻 2 号 p. 97-102

詳細
抄録
余はPast.multocidaに対する基礎的実験の途上,家畜の血液には発育阻止作用の存することを知り,これについて実験を行った.実験の結果を要約すると次の如くである.1)家畜の血液にはPast.nzultocidaの発育に対する阻止作用がある.2)血液のPasteure11aに対する発育阻止作用は馬,牛,羊の血液が最も強く,豚及び兎がこれらに次ぎ,鶏の血液にはその作用がない.3)血液のPasteure11aに対する発育阻止性物質は,血清中に存在し,60°C30-60分の加熱にまり滅弱または消失する点より見てAIexinに類するものと考えられる凝集素とは無関係である.4)菌株により発育阻止作用に対する態度は一様?でなく,全然作用を受けないものがある.5)本実験の結果から見て,従来血液及び血清をPast..multocidaの培養に使用していることは避けるべきであると思われる.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top