抄録
伝染性ファブリキウス嚢病ウイルスの培養細胞馴化株(FK-78株)をSPF雛に接種し, 糞および主要臓器からのウイルス回収を試みた. ウイルスは糞, 盲腸内, 小腸内, 肝臓, 脾臓, 腎臓, 肺臓, 胸腺およびファブリキウス嚢から回収された. ウイルス量はファブリキウス嚢で最も多く, 盲腸内お上び糞がこれにつづいた. また各臓器におけるウイルス量は接種後4~5日目にピークに達した. 糞から回収されるウイルス量は, ウイルスの接種ルートにより異なり, 経口あるいは点鼻接種雛では比較的多量に回収され, 点眼接種雛では減少し, 筋肉内接種雛ではきわめて少なかった. ウイルスを2あるいは21日齢に経口接種した雛の糞からは, 接種後1~2日目より10日目まで回収されたが, 接種日齢が56あるいけ105日齢と高くなると, ウイルスの回収時期は遅れ, 接種後4~5日目から回収され始め, しかも回収期間も短くなる傾向にあった.