日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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牛の総胆管の実験的閉塞に伴う臨床検査成績
A. P. SinghJ. M. Nigam
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1982 年 44 巻 2 号 p. 349-353

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抄録
10頭の健康な雄の水牛の子牛に対し右横腹から総胆管を結紮した. これらの子牛から約20mlの血液を手術前, 手術後1日, 2日, 3日その後3~4日おきに採りGOT, CPT, アルカリフォスファターゼ, 直接・間接ビリルビン, 総コレステロール, 総蛋白, 血糖値を測定した. GOT, GPTはそれぞれ74.50±14.96, 17.33±1.33単位であったものが, 7日目には335.50±22, 70および31.16±2.61までに上昇し, その後少しずつ低下した. アルカリフォスファスターゼは2.50±0.36単位であったものが7日目には11.02±1.82に上昇した. ビリルビン値は間接型に対し直接型の方が上昇は大きかった. コレステロール値は正常値82.50±3.83mg/100mlに対し術後3日で320.83±7.59mg/100mlを示し, その後わずかに低下した. 血糖値は術後7日にして68.66±2.20mg/100mlと最大値を示した.
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