日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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経口感染によるネコ伝染性腹膜炎の病理発生における循環抗体の役割
林 俊春渡部 嘉範竹之内 俊藤原 公策
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1983 年 45 巻 4 号 p. 487-494

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抄録
ネコ伝染性腹膜炎(FIP)ウイルスを抗体陰性ネコ30例の胃内に接種したときは全例に病変をみとめなかったが, 抗体陽性ネコに接種すると, 20例中4例に腹膜炎および腹腔内臓器病変がみられた. 腹腔臓器および漿膜には線維素性漿膜炎, 壊死性~化膿性・肉芽腫性血管炎およびリンパ網内系組織の壊死がみとめられ, 病巣のマクロファージ細胞質には蛍光抗体法およぴ酵素抗体法によってウイルス抗原が検出された.
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© 社団法人 日本獣医学会
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