抄録
トキソプラズマ溶解抗原(TLA)の投与による, マウス・バベシア(Babesia rodhaini)感染死防御について検討を加え以下の成績を得た. 1)マウス当り500μg(蛋白質量)のTLA投与で, 最も強いバベシア感染死防御効果がみられた. 2)バベシア・リンホカイン(B-LKs)あるいはトキソプラズマ・リンホカイン(Tp-LKs)との併用により, TLA単独投与の場合より強い感染死防御効果を認めた. 3)TLA投与群においては腹腔内マクロファージのO2-産生の増加が認められ, TLAのバベシア感染死防御には, マクロファージの活性化が関与していることが示唆された. 4)TLA感作マウス体内でのマクロファージ遊走阻止因子(MIF)産生におけるTp-LKsの関与が示唆された.