日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
急性臨床型乳房炎経過中におけるリンパ球幼若化反応の推移
永幡 肇野田 寛安倍 健彦
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 49 巻 6 号 p. 1148-1150

詳細
抄録
臨床型乳房炎牛10頭中5頭において, 炎症初期にリンパ球幼若化反応の著明な抑制がみられ, 乳汁中NAGase活性の低下 (回復期) に伴いリンパ球幼若化反応の回復が認められた. また, 血漿コルチゾール値は炎症初期に上昇して57.0±22.5ng/ml (mean±SD, n=3) となり, その後漸次減少し10~23日後では9.9±3.7ng/mlであった. 幼若化反応抑制の一因として炎症に関連したコルチゾール濃度の上昇が考えられた.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top