日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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犬におけるインスリノーマの2例
美土路 活男中山 裕之岡田 信彦小野 憲一郎安田 和雄沢 邦彦高橋 令治藤原 公策
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1987 年 49 巻 6 号 p. 1151-1153

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抄録
低血糖とてんかん様発作を呈した犬のインスリノーマ2例について, 病理学的に観察した. 1例は未熟β細胞からなる悪性インスリノーマで, 肝・膵リンパ節に転移巣を認め, 他の1例は成熟β細胞からなる良性インスリノーマであった. 両例とも腫瘍細胞は正常膵島に似た配列を示し, 細胞質内には, 形・大きさが不同の多数のインスリン陽性顆粒を有していたが, 悪性例では未熟顆粒が, 良性例では成熟顆粒が多数を占めていた.
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