抄録
重篤な消化器症状と, 脾臓および右結腸リンパ節の腫大がみられた猫において, 脾臓の針吸引生検標本中に, ライトギムザ染色で好塩基性に染まる滴状顆粒を有する単核球が豊富に認められた. 剖検後の病理組織学的検索では, これらの細胞は腫瘍性に増殖しており, 細胞内顆粒は, ヘマトキシリン・エオシン染色で好酸性, 過ヨウ素酸シッフ反応陰性, 免疫グロブリン陰性, トルイジン青染色で異染性を示さず, またリンタングステン酸・ヘマトキシリン染色で黒褐色の染色性を示したことから, Globule leukocyte由来の腫瘍と診断された.