抄録
産卵中の日本ウズラに下痢症患者由来の C/ jejuni(9.61 log10CFU)を経口投与したところ, 軟便, 下痢便の排泄が観察された. 投与菌は投与翌日より糞便中に排泄され14日間持続した(排菌数MPN/g: 0.96~5.15 log10以上). 腸管および卵管の投与菌の定着菌数(MPN/g)はそれぞれ0.36~5.04 log10, 0.56~1.36 log10であった. また, 菌投与ウズラの卵47個のうち13個(29.4%)の卵殻および2個の卵内容より投与菌が検出された.