1990 年 52 巻 6 号 p. 1265-1268
マレック病 (MD) 腫瘍由来MDCC-MSB1 clo. 18細胞を接種したニワトリにMD腫瘍付随表面抗原 (MATSA), または栓球抗原に対するモノクローナル抗体を投与した. MATSAに対する抗体を投与したニワトリでは腫瘍は対照に比べてわずかに小さかった. 一方, 栓球抗原に対する抗体 (2C12) を投与したニワトリでは, 腫瘍の増殖は著しく抑制された. 白血病由来のLSCC-CU10細胞を接種したニワトリでは, 2C12投与による腫瘍増殖の抑制は認められなかった.