Journal of Veterinary Medical Science
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牛初乳免疫グロブリン投与によるロタウイルス性幼駒下痢症の予防(短報)
渡辺 太郎太田 千佳子白幡 敏一後藤 仁角田 修男田上 正明秋田 博章
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1993 年 55 巻 6 号 p. 1039-1040

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抄録

1987年と1989年の6月に, 一軽種馬牧場の育成牧場で, 血清型3型ロタウイルスによる幼駒下痢症が集中発生した. 1989年には, 下痢の流行が始まった時点で, 全仔馬に牛初乳免疫グロブリン(Ig)パウダーを投与した. その結果, 下痢の罹患率は, Igパウダーを使用しなかった1987年の罹患率に比べて低下し, Igパウダーの投与は, ロタウイルス性幼駒下痢症を, ある程度予防すると考えられた.

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