Journal of Veterinary Medical Science
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牛疫ウイルス病原性のウサギ系統による較差の検討
沖田 賢冶落久保 文子鎌田 安永鎌田 寛山内 一也甲斐 知恵子
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1993 年 55 巻 6 号 p. 951-954

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抄録
牛疫ウイルス高感受性のマーモセットリンパ芽球株化細胞であるB95a細胞により継代した牛疫ウイルスL株と, L株感染ウサギのリンパ節乳剤の病原性の差異を, クローズドコロニーおよび近交系NW-NIBSウサギにおいて比較し, またB95a細胞継代L株に対するウサギの感受性の差異を近交系NW-NIBSおよびDUY-NIBS, クローズドコロニーJW-NIBSウサギを用いて比較した. B95a細胞継代L株は, L株感染ウサギのリンパ節乳剤同様クローズドコロニーおよび近交系NW-NIBSウサギに病原性を示し, B95a細胞継代L株に対する感受性はNW-NIBS, DUY-NIBS, JW-NIBS系統間ではNW-NIBSウサギが最も高いことが示された. これらより近交系NW-NIBSウサギとB95a細胞継代L株を用いた実験感染モデルが牛疫ウイルス感染症の解析に有効であると考えられる.
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© 社団法人 日本獣医学会
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