可視化情報学会誌
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時刻情報付きソーシャルデータの可視化
三末 和男
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2016 年 36 巻 141 号 p. 2-8

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抄録

ソーシャルメディアは、人々の行動、関心、感情といった、人間に直接関連する情報の収集に優れていると考えられる。本稿はソーシャルデータの可視化例を三つ紹介する。第1の事例は、流行りの話題の時間的な推移の可視化である。Twitter上での話題に着目して、そのランキングの変化を可視化したもので、流行の上昇パタンや継続性、あるいは突発的な話題の発生などが観察できる。第2の事例は、感情の空間的広がりの可視化である。ツィートに含まれる感情に着目して、その地理的な広がりを等圧線のように描いたもので、感情の発生や持続の様子が観察できる。第3の事例は、人々の行動の時間的なパタンの可視化である。「○○なう」とツィートされた行動を、2次元平面上に配置することで、発生時刻の平均やばらつきを観察できる。

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© 2016 社団法人 可視化情報学会
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