可視化情報学会誌
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こころの可視化
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2016 年 36 巻 143 号 p. 30-34

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抄録

ストレスチェックや製品評価・設計,メンタルトレーニングなど,生活のあらゆる場面で心理測定・評価の重要性が高まっている.一般的には,量的な心理データの測定手法として質問紙による調査を行うことが多く,対象者の比較的表に現れやすいおおまかな心理状態を把握するのに役立っている.これに対し,個人の心理状態・心理変化の様相をより深く明らかにする,質的調査としてのインタビュー・面接も必要不可欠である.しかし,インタビューの解釈は高度なスキルを要する作業であり,調査結果,すなわち対象者の心理について専門家とそうでない人々が理解を共有することは難しい.そこで,「心理状態をわかりやすく可視化する」ことを目指し,昨年10月に発足したのが「こころの可視化研究会」である.本論では,心理学,情報科学,流体力学を組み合わせた学際的アプローチにより,「こころの可視化」に取り組んできた研究会の成果について紹介する.

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© 2016 社団法人 可視化情報学会
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