可視化情報学会誌
Online ISSN : 1884-037X
Print ISSN : 0916-4731
ISSN-L : 0916-4731
36 巻 , 143 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
特集記事
  • 竹島 由里子, 李 艶栄
    2016 年 36 巻 143 号 p. 3
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 李 艶栄, 染矢 聡, 岡本 孝司, 稲垣 照美
    2016 年 36 巻 143 号 p. 4-9
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究では,同軸分岐管を持つ矩形管で発生するキャビティートーンについて,その発生条件・振動数をまとめた.代表的な自励振動の第1,第2流体力学的モードに対応する噴流のパターンを示した.また,高速度PIVでは高い時間・空間分解能を持つ画像を取得することができるため,高周波数のキャビティートーン自励振動の速度分布を測定し,振動時の流れの挙動を明らかにするとともに,時系列の速度変動を用いて流体振動の空間的な位相遅れを求めた.共鳴条件下の位相遅れの等高線は主管路を中心として上下ほぼ対称である.また,せん断流が大きく変動して速度勾配が大きくなるキャビティー後縁で,速度変動の位相差が大きくなることを定量的に示した.位相遅れマップ法が位相同期法と比較され,位相同期法から得られた位相差と違って,位相遅れマップ法を使うと,2次元分布を得ることができ,異なる振動モードにある周波数成分を区別することもできる.

  • 宮村(中村) 浩子, 武宮 博, Hsiang-Yun Wu, 高橋 成雄
    2016 年 36 巻 143 号 p. 10-14
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    福島第一原子力発電所の事故を受け,空間線量率に関する継続的な調査が実施されている.調査によって得られたモニタリングデータは,データベースに蓄えられて,広く公開されている.近年,空間線量率を空間・時間方向に詳細に計測することが可能になり,計測によって得られるデータは大規模化している.大規模データを可視化し解析するためには,表示するデータの数を削減し簡略化する必要が生じる.しかし,不用意にデータを削減すると,分布に関する重要な情報を見逃してしまうおそれがある.そこで我々は重要な特徴を保持しつつデータ数を削減し、可視化対象を簡略化する詳細度制御法を考案した.本手法では,微分トポロジー特徴解析によって分布の局所的特徴と大局的特徴を同時に抽出する.そして抽出した特徴を考慮した稜線縮退操作によって簡略化モデルを生成する.

  • 長谷川 恭子
    2016 年 36 巻 143 号 p. 15-19
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    3次元ボリュームデータの可視化手法としてはポリゴンレンダリングによる高速かつ高精細な可視化が一般的であるが,視線に沿って大量のポリゴンやサンプル点群をソートする必要がある.一方,レンダリング時にソート処理を必要としない手法として粒子ベースレンダリングが注目されている.粒子ベースレンダリングの特徴は,不透明な発光粒子群を用いて可視化することである.同手法を用いて3次元的な融合画像を作成するためには,複数のボリュームデータが単独で生成する可視化のための粒子群に対して,単純に順不同で統合するだけでよい.これにより,例えば放射線医療シミュレーションの可視化において,人体組織と線量分布を3次元的に重ねて半透明可視化することが容易に可能になる.さらに,臓器の表面と内部のようなサーフェスデータとボリュームデータの融合画像も容易に生成可能である.

  • 安西 眸, 渡邉 和浩, 張 明子, Narendra Kurnia PUTRA, 竹島 由里子, 太田 信
    2016 年 36 巻 143 号 p. 20-24
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿では,3次元可視化の複雑な情報の理解を助ける効能に着目し,CAVEシステムを用いてデバイスの設計方針の設定を行った事例として,ステント周りの数値流体力学(CFD)解析について紹介する.医療用画像より再構築された9例の実形状動脈瘤に対して,3次元可視化を用いてストラットを留置する前のBOI構造を理解し,その流れ場の中にストラット留置した場合の変化を予測することで,瘤内血流の低減に最適なストラット留置位置を推定した.観察の結果,動脈瘤への局所的な流入(BOI)内部にストラットを留置することが効果的であると推測された.推定された位置にストラットを留置した場合,BOI外部にストラットを留置した場合と比較し,効果的に動脈瘤内の流速および壁せん断応力が低減されることが示された.

  • 佐藤 暁子
    2016 年 36 巻 143 号 p. 25-29
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

     現在,様々な科学分野で研究がなされているが,どのような科学研究もさらなる発展を図るためには,多くの人に周知してもらい,理解を得ることが重要である.しかし,一般の人にとって,科学研究は難しく,内容を理解することが困難なことが多い.そこで科学研究の結果を,可視化した画像で伝えることは,分かり易く有用であると考える.現に私は,科学研究室の一員となって,科学を可視化する仕事に携わり,科学分野の可視化の重要性を実証しようとしている.ただ,学問として科学を学んできたわけではなく,芸術を学び,デザイナーとして培ってきた経験をベースに物事を可視化している.本稿では,元々科学の知識を持っていない科学の素人が,科学研究者とどのようなコミュニケーションを取って科学を可視化しているか,その過程と事例を具体的に示す.また,芸術の立場から考察した科学分野での芸術の役割やその可能性についても述べる.

  • 加藤 千恵子, 青木 滉一郎, 尾上 洋介, 上辻 智也, 平原 裕行, 土田 賢省, 渡邉 好夫, 田中 覚, 宮地 英生, 鎌田 穣, ...
    2016 年 36 巻 143 号 p. 30-34
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス

    ストレスチェックや製品評価・設計,メンタルトレーニングなど,生活のあらゆる場面で心理測定・評価の重要性が高まっている.一般的には,量的な心理データの測定手法として質問紙による調査を行うことが多く,対象者の比較的表に現れやすいおおまかな心理状態を把握するのに役立っている.これに対し,個人の心理状態・心理変化の様相をより深く明らかにする,質的調査としてのインタビュー・面接も必要不可欠である.しかし,インタビューの解釈は高度なスキルを要する作業であり,調査結果,すなわち対象者の心理について専門家とそうでない人々が理解を共有することは難しい.そこで,「心理状態をわかりやすく可視化する」ことを目指し,昨年10月に発足したのが「こころの可視化研究会」である.本論では,心理学,情報科学,流体力学を組み合わせた学際的アプローチにより,「こころの可視化」に取り組んできた研究会の成果について紹介する.

feedback
Top