2020 年 40 巻 159 号 p. 7-9
シングルピクセル粒子画像速度計測法(PIV)において,変動量を算出する従来方法のアイデアを解説し,理想的な粒子画像が得られていない場合への本手法の拡張を議論した.本拡張は従来手法で用いられていた相関分布を確率分布としてみなす方法に基づき,粒子の形状に相当する成分をフーリエ変換を用いて除去することで変動量を推定する手法である.本手法を利用することで超音速PIVにおいて,非常に高い解像度の平均速度場および変動量場が得られることを説明した.今後同様の情報処理を用いて流体現象をより高解像度に可視化する手法が提案されることを期待する.