2024 年 44 巻 171 号 p. 7-12
今日,スマートフォンは,多くの人々にとって日常的なコミュニケーションの主要な手段となっている.COVID-19パンデミックでは,新規感染者の情報をスマートフォン上のグラフで確認するケースが急増した.このような情報取得のスタイルは,概要の把握には適しているが,詳細まで十分に把握できるとは言い難い.近年,スマートフォンの限られた表示スペースで,概要だけでなく詳細まで読み取ることができる新たな可視化手法の必要性が高まっている.本稿では,概要と詳細を同時に可視化できる二色塗分け法を,テキストに埋め込む単語サイズの可視化として知られるスパークラインとして実現した,二色塗分けスパークラインを示す.また,二色塗分けスパークラインを埋め込んだテキストを対話的に表示できるモバイルアプリを紹介する.このアプリの主要な対話機能の有効性を,大気中の粒子濃度データセットへの適用例を用いて実証する.