西日本畜産学会報
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肉豚ケージへの適正導入体重の検討及びエネルギー摂取量と発育・枝重と脂肪厚等の関係について
三好 建治有福 俊志金矢 正志吉井 明坂梨 清信
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1980 年 23 巻 p. 15-17

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抄録

1.ケージ飼育の場合
1) 増体は導入時体重33~35kgの豚が夏, 冬とも優れていた。
2) 要求率は導入時体重が大きくなると低下した。
3) 適正導入時体重は31~35kgで, 夏は小さめの, 冬は大きめの豚を導入するのが望ましいと思われる。
4) 増体 (X) と摂取TDN (Y) 間には, 夏はY=282.6X+223.2, 冬はY=249.9X+255.9の回帰式が得られた。
5) 飼料給与量は目標体重・季節・給与飼料, 環境等の因子によって, 決定されるべきものだと思われる。
2.冬期における増体および要求率について, 平飼いとケージ飼育とを比較すると, ケージ飼育が優れていた。
3.脂肪層の厚さと枝重間の関係は, 相関性が強く, 同一枝重の場合, 夏が冬に比較して厚く, ケージと平飼いの場合, 枝重72kg以上では, ケージの方が薄くなる。
4.と体長と枝重間にも高い相関があった。

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