抄録
ブロイラー育成期のある時期に制限給餌を行なうと, 制限解除後に飼料のとりもどし現象が現われ, それに伴い代償性発育が観察されるが, 代償性発育は制限解除1週間ほどの比較的短いものであった。
従って, 制限を強くした場合, 体重の回復が悪く逆効果になった。
経済性については飼料効率の改善はもちろんであるが, 体重の増加によるところが大きく, 制限給餌の効果は出荷体重が飽食区と同等以上になることが大きな目安になるものと思われ, 制限給餌の程度については, 20~30%の範囲にあるものと思われた。