西日本畜産学会報
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給餌時間制限によるブロイラーの飼料効率改善
福田 憲和小林 清春草場 寅雄矢野 孝雄
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1981 年 24 巻 p. 38-40

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抄録
ブロイラーの飼育後期に給餌時間を制限することが飼料効率の改善に効果があるかについての試験を実施し, 次の結果を得た。
1.飼料摂取量は, 給餌時間が長いほど多くなり増体量も同様であったが, 給餌時間を制限することにより不断給餌に比べて飼料要求率が改善され, 10週齢時の粗利益は各制限区とも不断給餌より優った。
2.6時間給餌の場合, 連続給餌と間欠給餌では間欠給餌の方が飼料摂取量・増体量とも多くなった。
3.制限期間中の育成率は, 不断給餌区がやや低く各試験区間に差がないことから, 本試験程度の時間制限は鶏の損耗に影響ないと認められた。
4.給餌時間制限下での給餌時間延長によって雌は不断給餌と同等の増体量を維持しながら飼料摂取量を節減する可能性があると推察された。
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