西日本畜産学会報
Online ISSN : 1884-6394
Print ISSN : 0914-3459
ISSN-L : 0914-3459
採卵鶏のウィンドウレス鶏舎における点灯時間短縮と間欠点灯の併用の影響
福田 憲和西尾 祐介上野 呈一
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 29 巻 p. 49-51

詳細
抄録

採卵鶏のウィンドウレス鶏舎の点灯用電力量の節減を目的とした点灯時間短縮・間欠点灯併用方式の実用性を検討するために, 市販白色レグホン種を用いて, 1日の点灯時間を育成期8時間一定・成鶏期漸増後17時間一定とする現行方式を対照区とし, 育成期5時間一定・成鶏期漸増後14時間一定とし併せて4~18週齢と41週齢以後の点灯は30分ごとに点灯消灯を繰り返す短縮・間欠併用方式を比較した。その結果, 現行方式は性成熟が早く成鶏期前半の産卵率は有意に高かったが, 成鶏期の累計産卵率は両方式に差はなく, 短縮・間欠併用方式は飼料消費量の減少により飼料要求率が改善され, 短縮・間欠併用方式の全期間点灯用電力量は, 現行方式の約53%であった。
このことから, 点灯時間短縮と間欠点灯の併用は産卵性に悪影響はなく, 飼料及び電力の節減に有効であり, 実用性が認められた。

著者関連情報
© 日本暖地畜産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top