F1雌牛を一産取り肥育する場合に分娩後の肥育開始時期のちがいがその後の肥育成績に及ぼす影響を調べる目的で試験を行った。試験にはF1雌牛12頭を用い, 分娩直後に離乳させて肥育するA区 (n=6) と分娩3ケ月後に離乳させて肥育するB区 (n=6) の2区を設け26週間肥育した。その結果肥育期間中の1日当たり増体量と飼料要求率はB区が優れており (P<0.001) , 枝肉成績もB区が良好であった。このためF1雌牛を一産取り肥育する場合は, 3ケ月程度子牛を自然哺育した後に本格的な肥育を行う方式が適していると思われた。