抄録
宮崎県および鹿児島県畜産試験場において1986から1993年の問に実施された産肉能力検定間接法の調査牛黒毛和種去勢肥育牛801頭を用いて, 体型測定値の発育パターンを明らかにするための検討を行なった。体型測定項目は生体重 (BW) , 体高 (WH) , 十字部高 (HH) , 体長 (BL) , 胸囲 (CG) , 胸深 (CD) , 胸幅 (CW) , 尻長 (RL) , 腰角幅 (HW) , 幅 (TW) および坐骨幅 (PBW) であり, これらの体型測定値にLogistic, Gompertz, Von Bert alanffyおよびBrodyの4つの非線型モデルの適用を行なった。4つの発育曲線はいずれもTWおよびPBWを除くすべての体型測定値に対して70%以上の寄与率が認められた。これらのうち, Logistic曲線は黒毛和種去勢肥育牛のすべての体型測定値に対して最も高い寄与率を示し, Logistic曲線を用いたときの体型測定値の推定成熟値は, BW, HH, BLおよびCGにおいてそれぞれ913.5kg, 167.1cm, 197.2cmおよび273.9cmであった。また, 肥育終了時 (約20ヵ月齢) においてBWは推定成熟値の66.6%に, また, 他の体型測定値は推定成熟値の77.4~81.5%に達していることが認められた。