西日本畜産学会報
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バークシャー種肥育豚の産肉能力に対する環境要因の影響
原田 宏立石 晃嗣松窪 敬介辻井 辰弥渡邉 正良石田 孝史
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2006 年 49 巻 p. 69-73

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抄録

バークシャー種去勢1, 360頭, 雌1, 303頭を用いて, 肥育豚のロース芯面積 (REA) , 皮下 (SFT) および筋間 (IMFT) の脂肪厚ならびにロース芯の長径および短径等の形質に対する環境要因の影響について検討した.
性の効果はIMFTを除くすべての形質に対して有意性を示し, 150日齢時のREAは雌が去勢よりも大きく (P<0.01) , 脂肪厚は去勢が雌よりも厚い (P<0.01) 結果となり, 測定季節の効果については, 春に測定したREAが最も大きくなった.産肉形質間の単相関分析の結果, REAと長径および短径との間に, それぞれ0.69および0.62の有意 (P<0.01) な相関係数が得られた.なお, 長径と短径間の相関係数は有意 (P<0.01) ではあったが0.25と比較的低い値であった.150日齢時のREAを従属変数として重回帰分析を行った結果, 69.1%の寄与率が得られ, 長径および短径が比較的高い標準偏回帰係数で取り入れられた.

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