西日本畜産学会報
Online ISSN : 1884-6394
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49 巻
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 松本 道夫
    2006 年 49 巻 p. 1-5
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 信國 喜八郎
    2006 年 49 巻 p. 7-12
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 藤田 達男
    2006 年 49 巻 p. 13-18
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • ―化学発光能測定技術を応用した取り組み―
    稲田 司
    2006 年 49 巻 p. 19-24
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 神谷 裕子, 神谷 充, 田中 正仁
    2006 年 49 巻 p. 25-30
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    暑熱環境が周産期における乳牛の乳中および血漿中P, Ca, Mg濃度および骨代謝マーカーに及ぼす影響について検討した.試験1として, 適温環境下 (3頭) または暑熱環境下 (3頭) に分娩予定の乳牛を用いて, 分娩予定日7日前から分娩4日後までの飼養試験を行った.暑熱ストレスにより, 分娩前後の乾物摂取量は有意 (P<0.05) に減少したが, 初乳量および初乳成分は明らかな影響を受けなかった.血漿中P濃度は暑熱環境下で有意 (P<0.05) に上昇した.血漿中Mg濃度およびオステオカルシン濃度 (骨形成マーカー) は暑熱環境下で有意 (P<0.05) に低下した.試験2として, 適温環境下 (3頭) または暑熱環境下 (5頭) に分娩した乳牛を用いて, 分娩7日後から28日後までの飼養試験を行った.暑熱環境下で乾物摂取量, 乳量および乳中Mg濃度は有意に (P<0.01) に低下した.Mg濃度 (P<0.01) およびオステオカルシン濃度 (P<0.05) も有意に低下した.以上より, 暑熱ストレスは周産期における乳牛のP, Ca, Mg代謝および骨代謝に影響を及ぼしていることが示された.
  • 伊藤 雅之, 倉原 貴美, 佐々江 洋太郎, 岩倉 哲雄, 石橋 隆史, 太田 正樹, 井上 一之, 守屋 和幸, 佐々木 義之
    2006 年 49 巻 p. 31-38
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    大分県では1981年度から種雄牛および繁殖雌牛の遺伝的産肉能力評価のために, フィールド情報に基づいたBLUP法による遺伝的能力評価を開始した.遺伝的能力評価値に基づいた種雄牛候補牛の計画交配・選抜を行うにあたり, 大分県の黒毛和種集団における遺伝的パラメータを推定し, 大分県集団の遺伝的特徴を把握した.また繁殖雌牛の遺伝的趨勢から, これまでの育種改良の推移と問題点を解析し, 今後の方向付けを検討した.
    遺伝的パラメータからは, 黒毛和種では改良の余地が残され, 大分県の改良目標である質量兼備した牛群の造成は可能であると考えられた.遺伝的趨勢からは, BLUP法による遺伝的能力評価開始後は, 評価値を用いて計画交配し, その産子を種雄牛候補に選抜したため, 間接検定成績も飛躍的に向上し, その後代である雌牛群の遺伝的能力も向上していることが確認された.
  • Mitsuru KAMIYA, Tomoyuki SUZUKI, Takehiro NISHIDA, Ittiphon PHAOWPHISA ...
    2006 年 49 巻 p. 39-44
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    The experiment was conducted in northeast of Thailand to examine the nitrogen utilization of Thai native cattle and swamp buffalo fed ruzigrass hay (crude protein 6.7 %) . Four Thai native cattle (average bodyweight (BW) 205 kg) and four swamp buffalo (average BW 353 kg) were housed individually in pen. They were fed with ruzigrass hay at 2 % of BW. Dry matter intake per BW and the apparent digestibility of ruzigrass hay were not different between native cattle and swamp buffalo. Nitrogen intake, fecal nitrogen excretion, and nitrogen retention per BW were not different between native cattle and swamp buffalo. On the other hand, the urinary nitrogen excretion per BW of native cattle was higher than swamp buffalo. The pH, ammonia-nitrogen, total nitrogen and total volatile fatty acid in rumen fluid did not differ between native cattle and swamp buffalo. Hematocrit was higher and concentration of plasma urea nitrogen was lower in native cattle than swamp buffalo.
    These results indicated that digestion performance was not different between native cattle and swamp buffalo, but nitrogen utilization in swamp buffalo was better than in native cattle. It was possible that swamp buffalo was superior in utilizing low quality roughage compared with native cattle.
  • 古賀 康弘, 原田 美奈子, 横山 学, 梅田 剛利, 浅岡 壮平, 平川 達也, 柿原 孝彦
    2006 年 49 巻 p. 45-49
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    福岡県内の酪農家延べ24戸のフィールドデータを用いて, 分娩から初回授精までの日数 (初回授精日数) および初回授精の受胎率 (初回受胎率) と, 泌乳前期での給与飼料の栄養成分率 (飼料成分) との関係を分析した.重回帰分析および線形判別分析の結果から, 給与飼料中の中性デタージェント繊維 (NDF) 含量が35.2%未満かっ粗脂肪 (EE) 含量が3.8%未満であれば, 初回授精日数の遅延は緩和されると考えられた.しかし, 初回授精日数が早まれば, 初回受胎率は低下する関係も認められた.なお, NDF含量に代えて可消化養分総量 (TDN) 含量を用い, EE含量とともに線形判別分析を行った結果, 初回授精日数の遅延が緩和される飼料成分の条件は, TDN含量73.4%以上かっEE含量3.9%未満と推定された.
  • 玉城 政信, 島袋 宏俊, 石田 修三, 広田 哲也, 波平 知之, 小尾 岳士, Smerjai BUREENOK
    2006 年 49 巻 p. 51-55
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    牛乳中の共役リノール酸割合およびその生産量の向上を目的として, プニカ酸を乾物中に14.9%含むザクロ種子を搾乳牛に対し1日1頭当たり500g給与した.その結果, ザクロ種子給与は飼料摂取量に影響を与えることはなかった.ザクロ種子給与は牛乳脂肪中の共役リノール酸割合には影響を及ぼさないが, その生産量は給与1週目で0.35g/日・頭増加し, 2週目で0.139/日・頭増加した.しかし, 有意な差は認められなかった.
  • 坂東島 直人, 西尾 雷, 東 和彦, 石田 孝史, 原田 宏
    2006 年 49 巻 p. 57-62
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    受精卵移植技術によって造成された全兄弟種雄牛を用い, その直接検定成績や後代産子肥育牛の産肉能力にどのような差異がみられるのかを検討した.種雄牛自身の能力を判断する直接検定において, DGや粗飼料摂取率, 飼料要求率には差がみられ, また, 増体能力に顕著な違いが認められた.後代肥育牛の枝肉成績についてみると, 枝肉重量や胸最長筋横断面積, バラ厚等で種雄牛による有意な影響が認められたが, 後代牛の性による影響はほとんど認められなかった.これらのことから, 種雄牛自身の増体能力に対して環境要因とともに全兄弟間の遺伝子の変異が影響する可能性が認められた.また, 後代牛の肥育成績に対して飼養条件などの環境要因の他に種雄牛の遺伝能力の分散の要因も比較的大きく関わっている可能性が示唆された.
  • 高橋 俊浩, 信原 奈央, 入江 正和, 森田 哲夫
    2006 年 49 巻 p. 63-67
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    食品製造過程で発生する食品残さを肉豚肥育用食品残さ飼料 (エコフィード) として再生利用するために, 乾燥加工処理を行った食品残さ由来エコフィードについて, その一般栄養成分および必須アミノ酸組成がどの程度変動するのか検討を行った.試料はパン屑を主体とし, 副原料としておから, 菓子パン生地, 米飯など含むものを5月から12月にかけて不定期に入手した.分析の結果, 試験に用いたエコフィードは水分が7.84-13.43%, 粗タンパク質が13.83-19.16%, 粗脂肪が7.75-13.76%, 粗繊維が0.30-5.46%であり, 肉豚肥育用飼料としての有効性を持ち, 成分変動についても実用可能な範囲内であった.一方, 飼料成分表からビタミン類およびミネラル含量について推定したところ, 一部のビタミン・ミネラル類については添加の必要があると考えられた.また, パン屑を主原料とする本試料のアミノ酸含量については, リジン含量が要求量の30-40%であったことから, 今回用いたエコフィード給与が肥育豚の筋内脂肪増加につながる可能性が示唆された.
  • 原田 宏, 立石 晃嗣, 松窪 敬介, 辻井 辰弥, 渡邉 正良, 石田 孝史
    2006 年 49 巻 p. 69-73
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    バークシャー種去勢1, 360頭, 雌1, 303頭を用いて, 肥育豚のロース芯面積 (REA) , 皮下 (SFT) および筋間 (IMFT) の脂肪厚ならびにロース芯の長径および短径等の形質に対する環境要因の影響について検討した.
    性の効果はIMFTを除くすべての形質に対して有意性を示し, 150日齢時のREAは雌が去勢よりも大きく (P<0.01) , 脂肪厚は去勢が雌よりも厚い (P<0.01) 結果となり, 測定季節の効果については, 春に測定したREAが最も大きくなった.産肉形質間の単相関分析の結果, REAと長径および短径との間に, それぞれ0.69および0.62の有意 (P<0.01) な相関係数が得られた.なお, 長径と短径間の相関係数は有意 (P<0.01) ではあったが0.25と比較的低い値であった.150日齢時のREAを従属変数として重回帰分析を行った結果, 69.1%の寄与率が得られ, 長径および短径が比較的高い標準偏回帰係数で取り入れられた.
  • 原田 宏, 都築 美和, 町田 美乃里, 西尾 雷, 坂東島 直人, 石田 孝史
    2006 年 49 巻 p. 75-80
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    1999年10月から2005年3月までに, 宮崎県内において登録審査を受検した黒毛和種繁殖雌牛 (繁殖雌牛) 23, 138頭を供試牛とし, 遺伝および環境要因について検討した.遺伝率は, 胸最長筋横断面積 (MLTA) , 脂肪交雑 (MS) , 皮下脂肪厚 (SFT) , 筋間脂肪厚 (IMFT) およびバラ厚 (RT) で, それぞれ0.09, 0.10, 0.20, 0.12, および0.09であり, いずれも低い値であった.測定季節, 地域および栄養度の効果は, すべての形質について有意性が認められた.MSに対する授精後月数への二次偏回帰およびSFTに対する月齢への二次偏回帰を除くすべての形質に対して有意性が認められた.
  • 原田 宏, 町田 美乃里, 都築 美和, 西尾 雷, 坂東島 直人, 石田 孝史
    2006 年 49 巻 p. 81-85
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    黒毛和種繁殖雌牛の蓄積脂肪と繁殖形質との関連性についての研究として, 宮崎県内の繁殖農家4戸で飼育されている繁殖雌牛200頭の枝肉形質を2004年5月から2005年2月にかけて4回測定し, 検討を行った.蓄積脂肪および空胎期間において, 種雄牛の効果は, FT-肩, FT-背およびFT-尻 (p<0.01) , 農家の効果はすべての形質において有意性 (p<0.01) が認められ, 蓄積脂肪の程度は血統や環境により異なることが認められた.BCSの効果は, すべての枝肉形質および空胎期間に対し有意性 (p<0.01) が認められ, 栄養度の上昇とともに枝肉形質測定値が増加することが認められた.また, 空胎期間はBCS6の時に, 最も短くなった.枝肉形質測定値および空胎期間とBCS間の相関関係は, 蓄積脂肪とBCS間において高く, 触診によるBCS判定が脂肪厚によく一致していることが認められた.
  • 横山 学, 原田 美奈子, 梅田 剛利, 浅岡 壮平, 柿原 孝彦, 古賀 康弘
    2006 年 49 巻 p. 87-91
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    排卵同期化・定時人工授精 (OVSYNCH/定時AI) がホルスタイン種泌乳牛の分娩間隔に及ぼす影響を検討するとともに, TDN充足率の違いとOVSYNCH/定時AI成績との関係を調査した.分娩後7週におけるTDN充足率で90%以上と90%未満に区分けし, さらに, それぞれを分娩後60日からOVSYNCH/定時AIする区と自然発情時に人工授精する区に区分けした ( (1) 90以上OV区, (2) 90未満OV区, (3) 90以上無処理区, (4) 90未満無処理区) .その結果, 受胎に要した授精回数, 受胎率, 分娩間隔は, 90以上OV区が最も優れ (1.3回, 83.3%, 382.5日) , 乳代損益の試算においても90以上OV区が最も高い値を示した.TDN充足率が90%以上もしくは90%未満のいずれの場合でもOVSYNCH/定時AIは分娩間隔の短縮に有効であったが, 泌乳初期のエネルギー不足を緩和した上でOVSYNCH/定時AIを行うことが最も効果的であると考えられた.
  • 玉城 政信, 島袋 宏俊, 小尾 岳士, 波平 知之, Smerjai BUREENOK
    2006 年 49 巻 p. 93-96
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    亜熱帯地域に属する沖縄での乳牛飼養において, 暖地型イネ科牧草を活用した飼料給与体系確立のため, ギニアグラス乾草主体の混合飼料 (ギニア区) と輸入のエン麦乾草主体の混合飼料 (オーツ区) を乳牛へ給与し, その泌乳性に及ぼす影響について検討した.夏期に沖縄県畜産試験場 (沖縄畜試) で飼養しているホルスタイン種搾乳牛10頭を用いて, 1期3週間のクロスオーバー法により行った.
    その結果, ギニア区は乾物摂取量が少なく, ボディコンディションスコアー (BCS) が低下した.血液性状において, 尿素窒素はギニア区が有意に高い値を示したが, 乳生産量および乳脂率, 乳タンパク質率などの乳成分は両区に有意な差は認められなかった.
    これらのことから, 自給飼料のギニアグラス乾草主体の混合飼料給与において可消化養分総量の高いものを配合することにより, 輸入飼料のエン麦乾草主体に代わりうることができるものと考えられた.
  • 宮城 尚, 玉城 政信, 小尾 岳士, 川本 康博, 仲田 正, 仲地 宗俊
    2006 年 49 巻 p. 97-102
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県の比較的大規模な肉用牛繁殖農家で調製される堆肥の利用状況を調べると共に, 出荷時の堆肥の腐熟度を評価するため, 現地における腐熟度判定基準による評価, 成分含量, 抽出液を用いた発芽試験および施用に伴う植物体の生長に及ぼす効果について調査した.
    試験区は採取した堆肥を水分含量で70%を基準に高水分区と低水分区とに設定し, 堆肥の腐熟度の指標となるいくつかの項目で総合的に判断した.その結果, 低水分区の評価値は高水分区より高く, コマツナの地上部成長量に対する施用試験でも相応する結果が得られた.しかし, 現地における腐熟度判定基準による評価と地上部生長量との関係は, 一定の評点 (約80点) までは直線的に増加するものの, それ以上の評点と地上部生長量には相関は認められなかった.以上のことから, 堆肥の腐熟度を評価するに際しては, 化学的並びに物理的成分値からの評価, 植物生長試験からの要因を総合的に評価することが重要と考えられた.
  • 常石 英作, 中西 雄二, 平野 清, 小路 敦, 松崎 正敏, 柴 伸弥
    2006 年 49 巻 p. 103-105
    発行日: 2006/07/31
    公開日: 2010/08/25
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