木材保存
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研究論文
促進耐候性試験の加速化の検討 -水スプレーと温度,放射照度の変更による効果-
石川 敦子片岡 厚松永 正弘小林 正彦神林 徹
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 46 巻 6 号 p. 292-302

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抄録

スギ心材試験片に油性・含浸形または水性・造膜形木材保護塗料を塗装し,無塗装試験片とともに,JIS K5600-7-7:2008(キセノンランプ法,方法1,サイクルA)に基づく条件(標準条件(S),設定温度38℃,放射照度60W/m2)と,標準条件に対して水スプレー時間を2倍または3倍にした条件(W2,W3),温度を10℃または20℃高くした条件(T48,T58),水スプレー時間3倍・温度48℃・放射照度1.75倍とした条件(C1),水スプレー時間3倍・温度48℃・放射照度2.5倍とした条件(C2)で試験を行った。その結果,C2が最も加速効果が高く,標準条件(S)の2.2~8.9倍の速さでつくば市南向き45度傾斜の屋外暴露試験における変化を予測できることが示された。

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© 2020 公益社団法人 日本木材保存協会
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