木材学会誌
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一般論文
せっこうパーティクルボードの製造と性質 (第3報)
ケナフ繊維オーバーレイによる曲げ性能の改善およびボードの不燃性能の評価
藤田 巧小松 直利川井 秀一
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2005 年 51 巻 5 号 p. 318-326

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抄録

せっこうパーティクルボードの表裏面にケナフ繊維を積層し, 半水せっこうの水和凝結により一体に成形したせっこうパーティクルボードを製造して, ケナフ繊維の補強がボードの力学的性能に与える影響を検討した。次に, 表裏面を繊維と二水せっこうで補強したせっこうパーティクルボードおよび単層せっこうパーティクルボードの不燃性能を比較検討し, 以下の結果を得た。
1) ケナフ繊維による補強は, 繊維方向の曲げ強度, 曲げヤング率および吸水厚さ膨張率の改善に効果があった。
2) 単層せっこうパーティクルボードはパーティクル/二水せっこうの重量比1/5以下で, 表裏面を繊維と二水せっこうで補強したせっこうパーティクルボードは密度0.8g/cm3以上で準不燃性能に適合した。
3) せっこうパーティクルボードの表裏面を繊維で補強することによって, ボード強度を低下させないで不燃性能のボード製造が可能となった。

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© 2005 一般社団法人 日本木材学会
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