木材学会誌
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一般論文
木材-アルミニウム複合積層材の曲げクリープ特性
朴 漢玟伏谷 賢美
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2007 年 53 巻 1 号 p. 14-24

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抄録
スギ材-アルミニウム複合積層材の曲げクリープ特性に及ぼすアルミニウムラミナの厚さおよび積層の仕方の影響について検討した。アルミニウムの初期変形はスギ材の0.11~0.13倍で,複合積層材の初期変形はアルミニウムラミナの厚さの増加に伴い顕著に減少した。アルミニウムのクリープ変形は,厚さ 1 mmではスギ材の0.37倍,2 mmでは0.04倍,3 mmでは0.07倍で,複合積層材のクリープ変形は 1 mm以外ではスギ材に比べて顕著に減少した。初期変形の減少度合いはHタイプ(スギ材ラミナの上下柾目面に水平にアルミニウムラミナを積層接着した)の方が大きく,クリープ変形の減少度合いは厚さ 2 mmおよび 3 mmでは逆にVタイプ(スギ材ラミナの両側面の板目面に垂直にアルミニウムラミナを積層接着した)の方が大きかった。複合積層材の両変形の実測値はアルミニウムおよびスギ材の実測値から求めた計算値より大きく,計算値に対する実測値の比は初期変形よりもクリープ変形の方が大きく,Vタイプの方がHタイプよりも小さかった。この原因として,スギ材および接着層のせん断力による変形の影響が考えられる。
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© 2007 一般社団法人 日本木材学会
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