木材学会誌
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残廃材を原料とした建築用バインダレス小片断熱パネル(第5報)
スギ樹皮小片パネルの熱伝導率と耐落下衝撃性
関野 登山内 剛
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2007 年 53 巻 2 号 p. 104-109

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抄録
本断熱パネルの原料選択の拡大を目的に,スギ樹皮小片パネルを製造し,木部小片が原料の場合(スギ木部フレーク小片パネルおよびスギその他の木部プレーナー屑パネル)との性能比較を行った。密度範囲100~180 kg/m3 および3種類の樹皮小片サイズでパネルを製造したところ,断熱性と耐落下衝撃性を両立させる最適パネル密度は,いずれの小片サイズでも140 kg/m3 となった。このときの熱伝導率は約0.07 W/mKであり,同じパネル密度でのスギ木部フレーク小片パネルの熱伝導率よりも若干小さく,耐落下衝撃性も樹皮小片の方が優れた。一方,スギその他の木部プレーナー屑パネルでは,パネル密度を100 kg/m3 程度に下げても耐落下衝撃性が確保され,約0.06 W/mKの熱伝導率が得られているため,スギ樹皮小片パネルの断熱性は木部プレーナー屑パネルよりも劣ることが分かった。
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© 2007 一般社団法人 日本木材学会
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