木材学会誌
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一般論文
強化LVL接合板および接合ピンを用いた木質構造フレームの開発(第1報)
弾性床上の梁の曲げ理論を用いて求めた強化LVL接合のせん断性能
中田 欣作小松 幸平
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2007 年 53 巻 6 号 p. 313-319

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抄録
強化LVL接合部のせん断性能を求めるために,弾性床上の梁の曲げ理論式およびヨーロッパ降伏理論式を用いてすべり剛性および降伏耐力を算出するとともに6樹種の集成材を用いてせん断試験を行った。圧縮型せん断試験では,まず強化LVL接合ピンが曲げ降伏して荷重が一旦低下し(Stage 1),その後接合ピンが木材にめり込みながら荷重が回復および増加した(Stage 2)。強化LVL接合部のすべり剛性および降伏耐力は集成材の密度の増加とともに増加した。接合モデルは,Stage 1 では木材の主材および側材よりなる2面せん断接合,Stage 2 では接合板の中央で仮想的に2分割した木材と木材による1面せん断接合とした。Stage 1 では,弾性床上の梁の曲げ理論式で得られる接合部のすべり剛性および接合ピンの降伏耐力の計算値は実験値と良く一致した。Stage 2 では,ヨーロッパ降伏理論式で得られるファスナーの降伏耐力の計算値は実験値と良く一致した。
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© 2007 一般社団法人 日本木材学会
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