木材学会誌
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総説
韓国の建築物における揮発性有機化合物関連の最近の研究動向
孫 章烈方 昇基趙 佑鎭李 徹球
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2008 年 54 巻 5 号 p. 245-254

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抄録

室内空気質関連の研究の内,揮発性有機化合物(以下VOCs)に関する研究の動向を把握するために大韓建築学会,大韓設備工学会,韓国生態環境建築学会及び韓国生活環境学会の論文集における関連論文を調べた。調査対象期間は2001年1月から2006年12月までであり,4学会で発表されたVOCsに関する論文を三つの分野に分けて研究動向を把握した。三つの分野は,1)室内で汚染物質を放散させる建築資材におけるチャンバー実験と室内汚染物質濃度の実態調査,2)汚染物質の挙動及び室内空気質の改善方法,3)空気質が在室者に及ぼす影響である。調査の結果,VOCsに関する研究は2005年以降,特に1)と2)の分野で活発に行われていること,また3)の分野は最近になって研究が始まったため研究の幅が他の分野ほど広くはないことが把握できた。

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© 2008 一般社団法人 日本木材学会
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