2013 年 59 巻 6 号 p. 361-366
屋外に暴露したパーティクルボードの耐久性を向上させるために,表面をウレタン樹脂で塗装した。無塗装ボードの曲げ強さおよび剥離強さの残存率は屋外暴露5年目でそれぞれ70.6と67.6%であった。一方,塗装ボードのそれらはそれぞれ91.3と85.0%であった。表面の塗装により,それらの残存率が向上した。無塗装ボードでは,表面が日射や雨水により劣化し,その内部に雨水が浸入しやすくなった。それに対して,塗装ボードでは,表面が保護されたため雨水の内部への浸入が難しくなったと考えられる。その結果,ボードの高い耐久性が実現した。