木材学会誌
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総説
我が国におけるきのこ生産の動向と今後の展望
高畠 幸司
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2015 年 61 巻 3 号 p. 243-249

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抄録
日本のきのこ生産の動向と今後の展望について概説した。原木栽培,菌床栽培によりきのこ生産は順調に増産され,消費者ニーズの多様化にも対応してきたが,2011年3月の原発事故後,きのこ生産は未曾有の厳しい状況に直面している。きのこ生産は培養センター方式による低価格時代のコストダウン方式が進展し,集約栽培と粗放栽培の二極化が進展する。きのこの「安心・安全」,「美味しさ」に貢献する栽培技術の開発,品種改良やきのこを常食することによる健康への寄与を明らかにすることが,今後のきのこ生産の展望に大きく影響するものと考えられる。
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© 2015 一般社団法人 日本木材学会
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