木材学会誌
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カテゴリーII
曲げモーメントが作用するタケおよびヒノキを用いて製作した片面当て板接着継手の応力および強度
土屋 善裕樋口 泉
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2015 年 61 巻 4 号 p. 280-290

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抄録

曲げを受ける異樹種集成材の応力と強度を調べるために,その最小単位としてヒノキ板を突合せタケ板を当て板とした片面当て板接着継手を作った。ひずみゲージを貼付した試験体に静的曲げモーメントを作用させ,ひずみに関する実験を行った。同時に有限要素法による計算を行った。ひずみに関する実験結果と計算結果は,かなりよく一致した。計算結果から,接着剤層とヒノキとの接着界面の応力値が当て板の端部近傍で最も大きくなることがわかった。当て板の長さおよび厚さを変化させ継手の強度実験を行った。当て板長さが大きくなると強度が大きくなり,当て板厚さが強度におよぼす影響は小さいことがわかった。作用させる曲げモーメントの方向が継手強度におよぼす影響は大きいことが実験および計算から明らかになった。実験および破面の観察から破壊の過程が明らかになり,はく離の開始する位置は計算で応力が最も大きくなる位置と一致した。

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© 2015 一般社団法人 日本木材学会
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